
切磋琢磨」という言葉はみなさんご存知ですね。
現代では、「みなが互いに競い合って自分を磨く」のような意味で使われますが、本来の意味はちょっと違います。
東洋学者の貝塚茂樹氏によると、「切」は動物の骨を削って器を作ること。
「磋」は象牙の加工、「琢」は玉をこすること、「磨」は石を磨くことだといいます。
これは、それぞれの素材を加工して価値のあるものにするには、それぞれに違ったやり方がある、というほどの意味です。
違った素材なのになんでも同じやり方で加工しようとしても、うまくいくわけがないですね。
切磋琢磨とは「自分のやり方に合った方法で、自分の価値を高める」という意味だったのです。
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