12回連載1【生きがたさ】

 

12回連載1【生きがたさ】

 

生命は自然から生まれました。人も自然から生まれ出ました。

しかし現代人は、自然からずいぶん遠くへきてしまいました。

 

自然や宇宙その全一(ぜんいつ)を「神」と呼ぶなら、人間も自然の産である以上、神も人も元は一体であるので、だから人は、教えられずとも生まれながらに神を志向する善き性を持っています。

ですが現代社会の合理精神は、その志向にいちいち理由と証拠を要求し、邪魔をしてきます。

(ほんとうは良いことをするのに、理由などいらないのですがね!)

 

自己の無意識は自分が神と一体であることを知っているので、けして自己否定できない。よって人は、自分の成り立ちや今の境遇、違和感、良いことをしようとしても思い通りにならないことを、ついつい他のせい、つまり他人や環境のせいにしてしまいます。これが生き難い理由です。

 

けれども自省をすれば、まぎれもなく、今の自分の喜びも、苦しみも、自分自身が作り出したのだというのは、すぐにわかることでしょう。

 

つづく