連6【使命】

むかしの人は「陰陽」というとても優れたことを考えました。

この世のことはすべて陰陽で説明が付きます。男女、昼夜、太陽に月などよく聞きますが、陰陽で宇宙の原理までも説明できます。しかしこの陰と陽、対立概念ではありません。

 

以前の科学では、物質を秩序だてるエネルギーはより低く均一になるほど安定するとしてきました(熱力学第二法則:エネルギー状態の高い熱いコーヒーでも、低い冷たいコーラでも、部屋に放置しておけばやがて室温と同じ温度になります)。

 

別段この法則自体は間違いではありませんが、それほど世界が安定志向であるならば、なぜ生命というものが発生するのでしょう。生命は物質を集め取り込み変換してエネルギーを作り出しますから、この熱力学第二法則とは真逆の存在なのです。

 

「大きさがゼロの物体」というものをみなさん想定できますでしょうか? 不可解ですね。

現代の物理学では、すべてを場の理論として考えます。なにもないはずの真空中にもエネルギーの揺らぎがあって、そこからとつぜん粒子が誕生しては一瞬で消えている。たまにそれが少しの時間残る。その大きさ0の粒子がエネルギーを得ると、電子やクオークなどになって物質を構成するという考えです。たとえば、柔らかなシルクのスカーフを広げて平面におきます。そこへ風が吹いたり力を加えたりすれば、シワが寄ったり持ち上がったりする部分ができます。ピンと伸ばせばまた消えます。消えなかったそれが粒子=物質だというのです。この粒子と場のシルクとに違いはありません。

 

平らかに安定しようとする陰、突出して活動しようとする陽、両者は対立するのではなく、次々と移り変わる境目のないひとつのものなのです。言葉より、太陰大極図を見れば一目瞭然ですね。

 

我々生命は、この陰陽をくるくる回す使命を、神から与えられているのです。

 

つづく