【厨房】

ちょっと以前から見かけるネットスラングで「厨房」、「○○厨」というのをご存知でしょうか?

マックス・ヴェーバーの名著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、プロテスタントの予定説がなにゆえ人々の勤勉さを促進し資本主義が登場したのか、を考察した理論ですが、なかなかこの逆説の概念が人に説明しづらくてわかってもらえないめんどうな内容です。(だからここでは内容は説明しません)
ところがこのネットスラングの「厨」ができて、じつに便利な言葉だなと思いました。「ヴェーバーがいうには、プロテスタントの予定説は強烈すぎるから人々を厨房にしてしまったのだ」と説明できる。

「厨房」は「中防」の言い換え。いわゆる中2病のことです。男の子もこの年齢くらいになると色気づいて他人の目が気になりはじめて小賢しくなってくることを言うのですが、転じて年齢性別に関係なく、世間の情報をすぐ鵜呑して安易な行動に走ったり、薄っぺらな道徳心を主張して周りを鼻白ませたり、大まじめに知ったかぶりする人たちなどのことを指して厨房、○○厨と呼びます。

いま巷に「コロナ厨」が溢れかえっています。彼らはじつに勤勉で「道徳警察」とも呼ばれます。相手にするのはアホらしいので適当にあしらっておきましょう。