
いまから120年ほど前に映画が発明されました。映画をはじめて見た人々は舞台裏にまわって役者を探したり、凝視しようとスクリーンに近づいて光源をさえぎり見えなくなったりしたそうです。
内容があまりに悲しかったり理不尽であると、観客もとも泣き怒り、もう見ていられないとか、もっと幸福にしてあげようと映っている人物に説教をしたり、舞台セットを治してあげようとした人もいたそうです。
でもそんなことは不可能ですね。今では子供でもそのようなことはしません。
おそらくそれよりは、180度振り返って、映像を発している映写機を止めるとか、大元のフィルムにプリントされたものを書き換えるしか、内容を変えることはできないでしょう。
同じように、私たち現実のじっさいも、すべては心という映写機が映しだした結果です。原因を現実にいくら探してみても、モノやお金で埋めたりするよりも、元々になっている心のほうを改善するしか、有効な手立てはないのでしょう。
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