
私たちは、いったい何のために働くのでしょう?
食べるため? お金のため? 生き甲斐?
みんなの貴重な人生、1日の大半を仕事をするか、寝るかで過ごしています。
お金が十分にあって何もしなくていいのなら働かないか? 好きなことを仕事にできるならそれで満足か? と考えてみても、どちらも違うような気がします。
私たちは仕事をすることによって社会参加をしています。先の27日にも書きましたが、他の動物と異なり、人間だけがまったく知らない者であっても協力して社会を作っています。猿やハチやアリも社会を作りますが、あれはすべて同じ家族。人間は、いわば社会性の生き物である側面が非常に強い。
つまり自分が仕事をして、それが他人から必要な仕事だと承認されることは、自分自身が社会によって承認されたということ。社会の一員として承認を得るため、それでなんとなく一人前という感じを求めて、働くのではないでしょうか。
警察官や消防隊員、災害現場に向かう自衛官、街角を掃除している人、家事子育てに奔走する主婦などを見ると、ぜんぜん知らない人でも頭が下がります。ですから、そういう人を見かけたら「ご苦労様」と、ひとこと声をかけてあげましょう。
互いに互いを承認しあえば、俄然やる気が出て、いい社会になっていくのではないでしょうか。