【儚い】

『宇治拾遺物語』より

 

春の嵐に桜の花が散ってしまうのを嘆く小僧さんへ、僧が話しかけます。

 

 

 

桜ははかなきものにて かく程なくうつろひさぶらふなり

 

僧:「桜の花はあっけなく散って、緑の葉に変わってしまう、そういうものなのだよ。」

 

 

 

 

 

儚い という字、人の夢 と書きます。

 

それほどに人の夢は、あっけないのでしょうか。

 

 

 

桜の散らんは、あながちにいかがせん、苦しからず。わが父の作りたる麦の花の散りて、実のいらざらんと思うがわびしき。

 

小僧:「桜の花が散るのは別にどうってことないんです。この風で、父が作っている麦の花が散ってしまって、実がならないのではないかと心配しているのです。」

 

 

 

夢の風流を、現実の可能性にする方法は、その夢に、いつやる、いつまでにやるという期限をつけると、あなたの未来になります。