【神:エスプリ】

人は日々新陳代謝を繰り返し古い細胞が死滅し新しい細胞が次々と生まれますが、脊髄の一部を除くほとんどの骨も、心臓も脳細胞もどんどん生まれ変わって約8年間で人体の細胞がすべてが入れ替わります。

つまり物質としての8年前のあなたは、今はもうどこにも存在しない。

 

けれども8年以前も現在も、あなたは統一されたあなたという同一の人物と自分で認識できますよね? ということは、人間の本性は物質の身体のみではない何かを抱えている。

 

機能的に細胞が死ぬことをアポトーシスと呼びますが、それが弱まり古い細胞が自殺できなくなって残り続けるのが老化という現象です。老化した細胞がいつまでも居座り続けるとやがて生命そのものが死んでしまう。何兆もの細胞の生命が日々新しく入れ替わることによって一個の私が成りたっています。

 

これは人体ばかりでなく組織も国家も同様、細胞やお金や人手といった物質ではなく精神がそのものを成りたたせている。身体自体は食べた物で出来ていますが、この精神の神秘的な存在こそが生命の本性、神(エスプリ)そのものなのです。