【ゴルフ場にて】

「パンダ株式会社」のゴルフ好き社員二人が、久々にゴルフ場へやってきました。

 

パンダA 「さあ今日は存分に楽しむぞ。ちかごろ仕事が忙しくて練習できなかったから、体がうまく動かないかもしれないな」

(パンダAが見事なティーショットを決める)

パンダB 「ナイスショット!」

パンダA 「いやー、どうも調子が出ないな」

パンダB 「忙しいだなんて言っちゃって、ちゃんと練習してるんじゃないの? 僕も時間を作って、定期的に練習したいよ。そうすればリフレッシュできて、仕事もバリバリできるってもんだがな」

(この後もこうしたやり取りが続く)

パンダB 「どうも右肘の調子が良くないんだよ。先週の打ちっぱなしで捻ってしまったからかな。医者に見せたほうがいいのかな」

パンダA 「ふーん、どうだろうね」

(この後もこうしたやり取りが続く)

パンダA 「この新しいパター、初めて使うから慣れないな。ヘッドが重いのかな。君のも新しいようだが、使いかってはどうだい?」

(パンダBは、質問が耳に入らない様子でグリーンを見ている)

 

 

自分の置かれた状況が困難や不利であると事前に主張しておくことを、社会学的に「セルフ・ハンディギャッピング」と呼びます。

行為する状況が困難で実力を十全に発揮できない状態であるにもかかわらず、上手くできれば有能だと思われるし、また、うまくできず失敗しても、これこれしかじか前もって言い訳しておけば、後でかくかくしかじか言い訳するよりも、相手からよりよい評価を引き出せると考える方略です。

 

しかし、上記の会話に見られるように、この方略の効果はほとんど期待できないようです。

にもかかわらず、ふだんこういった会話はよく耳にしますから(自分がするのも含めて)、対人関係に効果があると信じているということでしょう。

 

 

長いので明日に続く。

 

 

ABD個性運命学