【他力本願な運命⁈】

浄土宗・真宗による「他力本願」の「他力」とは弥陀(仏)の力のことであり、阿弥陀如来が「一切の衆生を救うまでは成仏しない」と誓いを立てた本願のことを「他力本願」といいます。

 

俗では「他力本願」は人をアテにするという良くない意での使い方が定着していますが、しかし考えてみると、人に自力による救済などというものがあり得るのでしょうか? 生まれることからすでに他力で、成長して勉強して仕事をしても常に他力によって助けられ、死んだ後を託すのも人がアテです。

 

人の力をいっさいアテにせず一人で在立するなんて妄想で、人として一人前というのは、また自分も他者の運命の他力となり得ることを、この言葉は教えてくれているのかもしれません。

人と人の間のアテこそ関係。だから「人間」と書くのでしょう。