【ふるまい酒】

すごい集中力で文句も言わずテキパキと仕事をこなし、腹も減らず睡眠もとらずぶっとおしで働く。病気でも怪我をしていても痛がらず平気で出社してくる。まるでスーパーマン、社会が求める労働者の理想形でしょうか。

 

それを可能にする薬品が実は既にありまして、覚せい剤やモルヒネです。もちろん依存症になりますから、もう人間とはいえないかもしれませんが、高純度であれば摂取し続ける限り体に害はありません。これらに似た働きをする何倍も濃いアドレナリンやドーパミンなどのホルモンは、脳内で自然分泌される脳内麻薬として知られています。

というわけで、ふつうの国家はこのように素晴らしい効能のある薬品をあえて禁止としています。その理由はいろいろ考察に値しますが、法律で禁止するから希少になって価格が上がり、管理がいい加減になり、混ぜ物や注射針の使い回しが体を蝕む原因となり、そして裏社会の資金源などになっています。

 

ひるがえって、酒とタバコ。

両者とも少量の摂取なら、体温を上げたり殺菌効果があったり、リラックス効果もありますが、それ以上のこともなく、やがて依存症になり量が過ぎると病気になります。タバコは個人差があるでしょうが、お酒は飲み続けると、確実に死に至ります。

 

身体のことばかりではなく、飲酒運転や喧嘩、浮気の原因など、リラックスを求めるにはあまりの代償が大きいお酒で、ある時代のアメリカではお酒に高額な税金が課されました(禁酒法というのは愛称で、酒が禁止されたというのは誤解です)が、いま現在、お酒は社会では許容されている、どころか、消費拡大とかで推奨されている面もありますね。

そして祝い事があると、この毒の元をふるまわれたりもします。

 

社会の管理が完全に行き届いたユートピアでは、人は生きられないということかもしれませんね。

 

※雑学ですが、「麻薬」というのは本来「痲薬」と書くのが正しく、麻とは何の関係もありません。大麻(マリファナ)の依存症度はカフェインよりも軽度ですが、戦後GHQの指導によって禁止薬物とされました。中国戦線では芥子の身(阿片)が日本軍の資金源になっていましたから、かなりナーバスになったのでしょうね。ですからその後、大麻は「麻薬取締法」とは別に「大麻取締法」という法律が設けられ、使用の禁止条項は無く、所持していることが違法とされています。

 

ABD個性運命学