当協会のS先生と会員の皆様の全幅の信頼を得て(たぶん)、このブログを書かせてもらっている小生ではありますが、読者の皆さまの貴重な人生の残り時間をムダにしないよう、ちょっとでもいいことを書こうと日々心がけつつ(のはず)、けれども、本当は私の内面にうずまく数々の煩悩と狂犬のごとくワンワン吠えまくる欲望の醜悪さをもしもお知りになれば、こんなやつの話なんて聞いていられるか、となるかもしれません。
さて、世の中の評論家というのも、たぶん似たような感覚で日々の言論を為しているのだと思います。
これは人間だから、それで飯を食っているのだし、たぶんそのようなものです。
評論家がじっさいに実践に関わるとロクなことになりません。
たとえば大物経済評論家で学者で作家でもあるS氏がK庁の長官になって日本の産業構造がなにか好転したでしょうか?
大学教授でジャーナリストでもあるN氏が一部上場S社の取締役になり、その会社はその後倒産していまは跡形もありません。
さらには一流大教授で日本マクロ経済学の第一人者を自負するT氏が閣僚となり規制改革を主導したあげく、その規制緩和でもっとも恩恵を受けるP社の会長に就任したなどの珍事は、単なる政商でしかありませんでした。
それでも評論家商売がなくならないのは、世の中のややこしい出来事の、ある一定程度の解説を我々にしてくれて、理解したつもりにさせてくれる存在は必要だからでしょう。
でもそれはあくまで”ある一定の”ということですから、それはそれで参考で聞いておいて、私ごときの言なども鵜呑みなされず、あとは自分で考えてくださいね。
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