【自分をこそ気にする】

自分の個性を知るためには、常に自分というものを見つめ直さなければなりませんが、これがなかなか難しいものです。

著名な書に、次のような記述があります。

 

「静中の念慮澄徹(ちょうてつ)ならば心の真体を見る。間中の気象従容ならば心の真機を識る。淡中の意趣冲夷(ちゅうい)ならば心の真味を得。心を観じ道を証するは此の三者に如くはなし。」

 

静かな場所で考えを済みきらせば、自分の心の本当の姿が見える。暇を持ってゆったりと落ち着いていれば、心の動きがわかる。色々な物事に執着せずに穏やかでいれば、本心を味わえる。心を見つめ真実を悟るには、この三つの方法に及ぶものはない。

 

現代を見ますと、あまりの情報過多の時代のせいか、自分を見つめ直す時間が失われているようです。朝起きてから寝るまでずっとスマホをいじって、ニュースを見て、このFacebookもそうですが、メールやLINEでひっきりなしに誰かと交流している姿を見ると、1日のうちどれだけ自分の心と向き合う時間があるのだろうかと心配になってしまいます。

 

世の中から取り残されていないか、みんな知っているのに自分だけ知らないことがあるのではないかと、気のおけないことがどれほど多いことか。しかしそんなものは本当に大切でしょうか? 

 

外の他人のことであって、自分自身のことではありませんね。自分にとって一番大切なのは、1日のうち数分間くらいは、自分自身と向き合い、自分を知ることが、個性を生かす第一歩だと思います。