【事業と金もうけの違い】

手元に100億円の事業資金があったら、どう使いますか?

 

「建物や機械や設備を用意して、なにか大きな産業を起こそう」

きっと世の中に新しいものが生まれ、たくさんの雇用もでき、社会は元気になります。これが事業です。

しかし償却するのに長い年月がかかり、元手を回収して出資者に本当の身入りとなるのは50年や100年後になりそうです。しかも必ずうまくいくとは限らない。景気次第ですべて失う可能性もあります。

 

「そんな危険なことはやめて、今どきのご時世でも100億円も預けるなら優遇金利が1%はあろうからら、ただ預金しとけば毎年1億円の収入になる」

それで、なに不自由なく暮らしていけそうです。

 

鉄鋼や造船といった気の長い産業を起こしたのが19世紀の英国やフランス、アメリカやドイツ、そして日本といった国々で、現代の先進国となりました。それらの投資のおかげで国が鉄道や大きな船舶を持つことができたからです。

 

利息生活は簡単で本人は潤いますが、社会の発展は遅れがちになります。こちらを選んできたのが、信用できる権力基盤を持てなかったユダヤ人や華僑たちです。

けれど中国は変わりつつありますから、将来一等の先進国となるのはまず間違いなさそうです。近頃の金融や投資ばかりの先進国はどうでしょう? 長い目で見て心配はないのでしょうか。