【環境因子】

オルテガは、

 

「私は、私と私の環境である」

 

と言いました。

 

自分は自分の内側から出た表層かのように思いがちですが、自分の個性というのは自分の内側からと、自分が接する周りの環境によって現状が作られているということです。

 

たとえば、みなさんが買い物や飲食をする際に、「この店の店員は態度が悪い」「あの店のあの人はとても愛想がいい」などと差を感じることがないでしょうか? 

それらは、まるでその店員の個的な資質に帰すべき問題かと受け取ってしまいますが、実はそればかりではありません。

商売は外(競合他社)にも内(同僚間)にも競争原理が働くものですから、態度が悪い店員は、態度が悪くてもそれが続けられるからそうなるのだし、愛想がいい店員はそうしなければいきて生きていけない状況にあるからそのようになるのであって、元々の個的な資質とはほとんど関係がありません。これは結果を原因と取り違えてしまう見方のいい例です。

 

(もちろん自分が置かれた環境を受け入れられるか、すぐ適応するかの能力差があります)

 

ですから、自分の個性を磨くには、それに適した環境作りをすることは、とても重要なことです。

 

 

* Jose Ortega y Gasset 1883-1955)スペインの哲学者。