【決断する力】

成功者というのは決断力があるものです。あれこれ悩むことなく即決する。

かたや、うじうじと優柔不断でいつまでも悩む人もいます。

これは、その人の生来の性格とか血液型とかの問題ではありません。

決断力のある人というのは、長年の訓練ができているのです。

 

ピアノが上手な人は、指先のことなど考えなくても楽譜だけ読んでいけば曲が弾けます。習い始めの初心者は、人差し指があっちで、中指はこっち、とかいちいち指に意識を向けないと動かせない。やがて練習を重ねていくと、スムーズに動くようになって意識なんてしなくても指が動くようになりますね。

これはパソコンのタイプやスマホのフリックも同じですね。しばらくかかりますが、慣れると指が勝手に動きます。

スポーツなども同様です。試合中に考えても間に合わない。同じ動作の反復を地道に練習して体が動くようになります。

 

これはどういうわけかというと、「何かをやろう」と意識するのは大脳ですが、それに応じて体の各部分へ「動け」と指令を出すのは、中脳や小脳や延髄などの「脳幹」部分であって、大脳でこうしてああして、と何度も何度も意識的に体に指令を出していると、やがて脳幹側にその動きのパターンに応じた神経系が出来上がるのです。できあがってしまえば、もう意識しなくても「やろう」と思っただけで、自動運転みたいに体が動くようになります。

 

人間の脳全体のニューロン(神経細胞)は1200億個以上とされていますが、うち1000億個以上を占めるのは小脳など脳幹の方で、意外なことに大脳は140億個程度でしかありません。

ニューロンのほとんどが、体を無意識に動かすためのものなのですね。

自意識を持つとか感情とか、創造力を働かせるのは大脳側で、人間らしい特徴ですのでより複雑そうですが、作り自体はそっちの方がシンプルなのは少し驚きです。

つまり成功者の決断力というのも、長年の訓練や経験や思考によって地道に獲得された神経系であって、だから即断できるのです。

この訓練には、なんでもですが、近道はありません。

ちなみに、睡眠で眠るのも、全身麻酔などで意識不明になるのも大脳だけであって、脳幹以下は一生眠ることはありません。

上手な人が言う「そんなことは、寝ててもできる」ってのは、本当かもしれませんね。

 

 

「ABD個性運命学」