【幻】

昨日、原子の話をしましたので、以下予備知識に。

 

原子核(Nucleus)の周りを電子(Electron)が回って、原子(atom)そのものを作っていますが、原子の直径は約1億分の1センチで、原子核の大きさは約10兆分の1センチです。

その原子(電子が回る軌道の大きさ)と、原子核の位置関係をわかりやすく拡大して表現すると、原子の大きさがたとえば東京ドームだとすると、原子核は東京ドームの真ん中に置かれた豆粒1個のサイズ、という比率になります。

その東京ドームと豆粒のあいだの空間は何があるのかというと、なにもない、真空です。

 

つまり、原子のほとんどの部分が空っぽ、つまり世の中は、スカスカのカッラッポだということです。なぜカラッポなもの同士がぶつかって互いの隙間に混じり合わないかというと、電気的な排斥力があるからですが、その説明は面倒なのでやめます。

まぁつまり、世の中は幻のようなもの、という禅ぽい話が、科学的に証明されているのです。

 

次に重さのことですが、このように原子は隙間だらけで、電子はほぼ質量がありませんので、原子の質量のほとんどを小さな原子核の質量が占めます。

原子から核のツブだけ取り出して、そればかり1本の小さじ(15cc)ですくい取ると、どれくらいの重量になるでしょう?

小さじ1杯で、なんと34億5000万トンになります。

 

あなたの身のまわり、家とかビルとか橋とか道路とか地面とか海の水とか、34億トンぶんかき集めてみるとします。たぶんとんでもなく大きな量でしょう(池袋のサンシャイン60の重さが約10万トンです)

そのかき集めたものから真空を除いて原子核という物質だけにすると、小さじ一杯に載ってしまうのです。つまり世の中は、物質でできているというより、ほとんどが真空中に展開された電磁気力の「場」によって成り立っているのです。

 

どうです? 物理学を見ていくと、禅の空とか華厳経の唯識とか縁起とか、スピリチュアルっぽい話になってきたでしょう? 

そして現代、理論の限界を迎えた物理学の次に控えるのが、さらにスピリチュアルと親和性が高い「量子力学」です。

その概念は、また機会があれば説明します。