
「およそ是非を説えば便ち是非を生じ煩悩を生ず」と、王陽明先生が申しております。
私たちは自分の感情を言葉を使って外部に発しているように思っていますが、実はそうではなく、頭の中で考えるのも言葉でもって考えますから、言葉によって世界を認識、意識が規制されているのが本当です。
ためしに日本語を使わずフランス語などで思考してみてください。
「今日は朝から雨で鬱陶しいな」と考えれば雨降りは鬱屈した事象になりますし、「今日は恵みの慈雨か」と捉えれば、清々しくいられる。
人の幸不幸も、言葉のみで左右できるかもしれませんね。
コメントをお書きください