【天の恵み】

「天の恵み」はお金がいいな、

ってことで、昨日の「紙幣の話」を続けます。

 

紙幣の発行を直接国家が行なった歴史がないわけではありません。アメリカのグリーンバックスなどが有名ですが、どれもうまくいった試しがありません。国家が管理する通貨はすぐに価値が下落し、最後は兌換停止で終わります。

 

最近ではアフリカの独裁者ムカベのジンバブエ・ドル(ZW$)が有名ですね。政府の命令通り紙幣を刷りまくって、500億%のインフレになり、100兆ドル札まで登場しました。兌換停止直前2014年の交換レートは、17.5京ドル(ZW$)が、5ドル(US$)だったそうです(笑)

 

当時の首都ハラレでは、パン一つ買うのにトラックいっぱいの紙幣を持って行く様子や、紙幣を燃やして湯を沸かす住民などがCNNで映っていました。

 

国家行政は男性がやってることが多いので、男にお金を刷らせると戦争のためにいくらでも際限なく刷って、このようなインフレを引き起こすので、ちかごろは国も賢くなって自戒でやめてるわけです。

 

その代わり国家は国債というものを市場で売って資金調達するわけですが、今の日本の場合はすこし特殊で、国が支配株を持つ日銀に国債の一部を引き受けさせ、その引き受け分は国が紙幣を発行しているのとほぼ同じですから、いかに危険か想像がつくというものですね。

 

政府紙幣直接発行(日本は法律で禁止されています)と、日銀引き受けとの違いは、日銀が債務のストッカーになれば円の市場放出をコントロールできるので、通貨の価値が薄まることなく、急激なインフレにはならないということですが、その間日銀へ国債金利を払い続けるわけで、その原資はとうぜん国民の税金から賄われています。まぁ、そこまでやらねばならぬほど、デフレが強かったということなんでしょうけどね。

 

実は国家はインフレが大好きなのです。たとえば100億円の国債を発行して、100年後の一括償還だとします。毎年平均2%のインフレ率で推移するとすれば、いま100円の商品が100年後は725円になるので、そのぶん貨幣価値は下がります。その間金利だけ払っておけば、借金の元本100億円の価値はいまの約14億円分でしかないことになっちゃうのです。なんともうまい話ですが、こういうのが、少し前の自民党「上げ潮派」の主張ですね。だからぜったいデフレは嫌なのです。逆になりますから。

 

雑学ついでにもう一つ。

 

先進国ではクレジットカードやインターネットバンキング等、電子決済が増えて紙幣の流通量が減少しています。我が国のお金を印刷するところ、財務省管轄の「国立印刷局」では、仕事が減って採算が合わず困っているそうです。

 

そこで、東南アジアやアフリカなど、経済発展が著しい国の紙幣の印刷を請け負って、売り上げを確保しているそうです。我が国の高度な偽造防止技術を売りに、大使館の人がせっせと営業して仕事を取ってきてるみたいですよ。

 

たまにゃマクロ経済の話も面白いでしょ?

 

人間が発明した偉大なもの、の一つは、「お金」だと思います。

人間だけが持つ「発明する能力」は、天から与えられた恵み、ですね。

 

「ABD個性運命学」