【どうすればいいのか、どこへ向かえばいいのか?】

人と、それ以外の生物を分ける違いとはなんでしょう?

人間だけが言語を使う。お金を使う。文明を作る。知らないもの同士であっても協力する・・・ 

特徴としていずれも間違いないですが、十分な答えではありません。

 

自然にはいかなる動植物であれ、石や砂などの無機物であれ、それぞれ全てに固有の命(めい)があります。ですから人間にも各人特有の絶対的・必然的な命があります。

 

人や物も含めた物質的な側面から命と数を考究する学問が、物理学や化学などの自然科学です。科学の進展によって私たちは物質の色々な機能や仕組みを知るようになりました。

 

けれども、自然科学は物質がどうであるかを教えてくれても、私たちが、どうすればいいのか、なにをすべきなのかは教えてくれません。目的地へ速く行く行き方を示してくれても、どこへ行けばいいのかは教えてくれません。

 

人間と、その他の動物やモノとの本質的な違いは、命が単に所与された宿命なのか、宿命を運命に転ずることができるか、という違いです。

 

どうすればいいのか、なにを望めばいいのか、どこへ向かえばいいのか。自分の意思、学習、努力、探求、修養、創造によって、人間だけが、自分の命を運命として運ぶことができるのです。