
私たちは意識というものを持っている。
自分という意識は、「体があって、欲求が生じこれがほしいあれがほしい、だからどこそこへ行ってこれを買おうあれを達成しよう。
病気になるとあちこち痛いし苦しい、わがままで世話のかかる俺の体は弱くてやっかいな物体だから病院にへ連れて行ってやろう」などと決める。その他様々な行動を自分の意識で決定している。
だからふだん、私たちは自意識で自分を支配しているように、思っている。
ヒトを含めた動物は、毎晩寝たり朝起きたりするごとに、意識のスイッチがオフになったりオンになったりしている。
夜眠るのは眠いからだが、意識は明日の朝たぶん起きてオンになると信じてオフになる。とりあえず。(実は脳だけ頻繁に起きている。レム睡眠で夢を見るのがそれ)
けれども翌朝そのまま起きなかったり、病院で手術して全身麻酔が解除されなかったり、 死んでしまったりすれば、意識は永久に消えたままだ。
もし意識が目覚めなければ、自分の意識が無いということ自体を意識は認識できない。 ということは、体や脳の都合で意識のスイッチがオンになったりオフになったりするのだから、意識は意識自身で自意識のオンオフを自由にはできない。
だから本当は、体の方が意識を支配しているということだ。(AIとてしょせんはハードに支配されるだろう。機械が壊れてれば自分で点いたり消えたりできない)
じゃぁ、体も意識も含めた、そのような相互依存の原理で駆動する生命そのものを支配しているのって、いったいなんなのか?
自分の外部からでなければ支配はできないが、そんなものはないのかもしれないし、あるのかもしれない。
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