【無駄】

世の中にあふれる商品という「モノ」は、元をたどれば、実はすべてタダです。

信じられないですか? 回りを見回して、いろいろなモノの出所を想像してみてください。

 

漁師さんは、魚をどこからか買ってくるのでしょうか? 農家は、野菜を仕入れてきて、再販しているのでしょうか? 違いますよね。

 

食卓に上る魚は海で捕まえてきたのですし、野菜も自身で成長したもの、肉も歩き回っていた動物です。

鉄製品の元は地面に埋まっていた鉄鉱石ですし、木造住宅の柱は山に生えていた樹木です。

ですからこれらのモノは、人間が自然から勝手に取って使っているだけで、元々はすべて無料です。

では何故、それらタダのモノに、商品としての価値・価格が生じるのでしょう?

 

漁師さんが危険を冒して海に出て漁をする。農家がタネをまいて育てて刈り取る。工夫して飼育しおいしい精肉にする。

誰かが鉄鉱石を掘って運搬し、考えて加工して組み立てて製品となり、販売ルートを通じてあなたの手元に届きます。誰かが木を切り出して材木にし、切って削って、家になります。

 

地中に埋まったままなら、ダイヤモンドとて、なんの価値もありません。

価格は、そのモノをその形にして、ここまで持ってきた人間の労働力の対価以外の何物でもないのです。

 

ですからモノをムダにするというのは、ただモノを粗末に毀損するということではなく、どこかの誰かの(自分を含めた)、「時間と労働をムダにする」ということなのです。

 

 

ABD個性運命学