【縁起】

金子みすゞの「蓮と鶏(はすととり)」という詩をご紹介します。

 

泥のなかから

蓮が咲く。

それをするのは

蓮じゃない。

 

卵のなかから

鶏が出る。

それをするのは

鶏じゃない。

 

それに私は

気がついた。

それも私の

せいじゃない。

 

金子みすゞは熱心な仏教徒の家に生まれ育ちました。仏教では、蓮の花がよく取り上げられます。汚れた泥の中で、美しい蓮の花を咲かせるのはその泥です。

そして「私はそれに気づいた。そのことに気づかせてくれた存在がある」と語っています。

 

金子みすゞ

1903~30。本名テル。童謡詩人。山口県生まれ。二十歳の頃から雑誌に投稿を始め、撰者の西條八十に称賛される。23歳で結婚するが、不幸が続き、26歳で自死。

半世紀の間その作品は忘れられていたが、近年再び高い評価を受けています。

 

 

ABD個性運命学