ABD個性運命学体験者様の声

 

4.あるパラダイムからの脱出

 

【奈良市 33歳男性 F.S様】


「社畜だな、と思いました。」

 

 F.S氏は、現在トレーナー・トレーニングコースを受講中である。

 F.S氏は、法学部・労働法専攻で卒業後、大阪府内の大手電機メーカーへ新卒入社した。入社5年目、人事課に在職中、会社が経営破綻。F.S氏の所属する事業部は同業他社へと売却された。

「新会社で私は営業部へ配属され、すぐ香港へ転勤となりました。2年後、会社がまた関連他社へ転売されます。帰国して人事部へ再配属。そしてまた1年後、3度目の転売がありました。そのつど旧社員を振るい落とす継続採用試験が行われます。私はなんとか生き残ってきましたが、入社したころの同僚は1割ほどになっていました。身売りのたびに上司も変わり、研修以外では事務職経験しかない私が、とつぜん工場内の生産管理部門へ移動、その次は工程ラインの管理者と、まったく希望もせず、一からスキルを習得しなければならない業務を転々としました。人手不足で残業は月間平均70時間を超え、ラインは24時間稼働なので土日も緊急呼び出しがあれば出勤しなければなりません。数年前に会社の近くに自宅を購入したので、呼び出しも他の人よりまだ楽であったかもしれません。二人目の子供が生まれ、家のローンがはじまったばかり・・・」

 

「15年ほど前に同じ会社を定年退職した、近くに住む義父に会社の現状を報告すると、そんな苦労は若いうちだけや、借金あったら会社辞められへん、がまんしたもんの勝ちや、などと、高度成長期の年功序列時代の価値観を語るのみです。そして近ごろ、また工場の身売り話が出ているとのこと・・・ 泣き言を言っている場合ではないのですが、精神的に参ってしまった私は、病院で診断を受けてみることにしました」

 F.S氏は診断の結果、休職を進められる。過労の診断書があったが、業務が原因の病気・休職を、会社はけっして認定しないのだという。上司と相談のうえ、たまっていた有給休暇で一か月間の休暇を取ることが許可された。休みを利用して、ABD個性運命学のプラクティショナーコースの講座を受けてみることにした。

 

「こういうもののきっかけは、会社が定期的に希望社員へ提供する、心理カウンセリングの取り組みがはじまったことでした。カウンセラーは社外の有資格専門家で、おおいに期待できそうでした。というのも、人事にいると、私のような若僧でさえ、社の老若男女からいろいろな相談をうけます。相談者は藁をもすがる思いだったのではないでしょうか。会議でも国や自治体の要請に応じて、どのように具体化していくかよく議題となっていました。」

 

 メンタルケアに対する昨今の国や地方自治体、関連業界の取り組みは並々ならぬものがある。膨大な予算と人員を投入し、複雑な指導システムや組織を構築。カウンセラー等の資格取得も多くの研修時間や難関な試験を設定している。就業者の労働環境や勤労意欲は経済動向に直結するからだ。

 しかし、F.S氏は面談を受けて、すぐ落胆に変わったという。

 

「自分や会社のことを伝えようと相談を始めました。しかしカウンセラーは、とるにたらない質問に終始し、こちらに話をさせて聞くのみで、これはいくら続けても、有益なことはなにも応えてくれそうにない、というのがわかってきます。こんなものなら自分でやるほうがマシじゃないのか、まったく時間の無駄だ、と。その後、カウンセリング関係のいろいろな資格等も調べてみましたが、どれも腑に落ちません。国が用意したものは、体制はすごく豪華ですが、肝心の中身がまったく無い!」

 

「自分が受けるなり、人に提供するなり両面から考えました。カウンセリングは紙に書いてある法律を扱うとのはわけが違います。人間のドロドロとしたつかみどころのない精神が相手なのです。しかも人それぞれ同じものはひとつとして無い。この圧倒的な現実を前に、マニュアルだけで様々な理由で困っているいろいろな人たちの解決策を、それぞれに提示できるとは思えませんでした。」

 

 最初のステップである、プラクティショナーコースを受講して、F.S氏は次のようなこと考えたという。

 

「当初、ABD協会の講座で語られる、帝王学とか陰陽とか、関心が無いのでよくわからないうえに、ちょっと非科学的だな、とも思いました。しかしよく考えてみると、人の精神という目に見えないものを扱う場合、行動の依って立つ足場がいちばん難しく、かつぜったいに必要で、これを何に依拠させるにせよ、ABDにはそれがありそうだった。学者や専門家を動員して科学的な合理性を装ってみても、中身が空っぽなものよりは、はるかに有効です。※」

「さらにABDのそのしくみ、個人それぞれのタイプを決定し、個別ごとの対応、問題解決というシステムは、個々人が相手の労務問題やキャリア開発などに、これを組みあわせていけば、需要があるのかもしれないな、と考え始めました。」

「私は人事に在籍中、社会保険労務士の資格を取っていました。年金の仕組みに興味があったのと、報奨金と資格手当を目当てに取得したのですが、それで独立までは考えていませんでした。けれど、自分の不本意だったこれまでの職歴を踏まえて、問題を抱えている人たちの一助となれたなら・・・」

 

 自分が独立開業する、という光が見えたとき、これまでの自分の考えが、なんであったのか、気づいたという。

 

「生活がある以上、会社を辞めるわけにはいかない、が、ずっとこれまで、仕事に打ち込んでいるというよりも、ただ会社へしがみつくのに精いっぱいだっただけだ、いや、しかしローンや親類や人の目もあるし、やはり辞めるわけにはいかない・・・ という堂々巡りに、自分は固着しすぎているのだと気づきました。いわゆる“価値観の奴隷”です。私の人生は、私が選択して作っているというよりも、他人が作っているのだ、自分ではない誰かが要請する、時代おくれの役立たずなパラダイムから、もう脱出しなければならない、と。」

 

 F.S氏はこの春、会社を退職し、総合法務事務所に就職予定だ。実務の経験を積んで、講座を最終段階まで修得し、独立を目指しているとのことだ。


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