【達す】

先哲も申しますに、「人間はいかなるときにも喜神を含まなければならない」と。

神とは心のこと。人の心の働きの最も奥深い部分、本質的な心、これは自然に発生し、天地に通ずるが故に「神」といいます。

 

艱難辛苦いかなるばあいであっても、心の奥底に喜びを見出さなければならない。辛いというのも、それは物事の陰陽の一面だけを見たもので、苦労や応対で活動すれば疲れるし、消耗しますが、けれどそれは何かを安んずるための営為。目的に一歩近づいているということ、それを喜ぶか憤るかは、しょせん本人の感情次第なのです。

 

悲観なき楽観は偽物と申します。どうせなら、辛い時ほど喜び、楽しめるようになると、これが達人というものです。