
「神の見えざる手」
アダム・スミスの『国富論』は有名ですね。
けれども実際に読んだ人は幾人いるでしょう?
『国富論』はかなり重厚な本で、岩波文庫で全4巻、
アダム・スミスが生きた18世紀のイギリスは産業革命のさなか、
すべての価値が金銀財宝にあり、
スミスは、そういった王室や貴族の専制政府がとる政策のことを「
そもそも「神の見えざる手」の「神の」は原著にはありません。
スミスが主張したのは、商品価値とは金銀などにあるのではなく、
だからそんな「見える手」はいらない。市場における需給という「
そうしたことから、現在の新自由主義者はアダム・スミスをして、
しかし、とんでもないことです。
成長時代は企業や国家が富めば社員や国民も富みました。
大企業や大資本が富んでも、そこで働く従業員は稼ぐ道具とみなさ
ですから『国富論』は、経済学の本ではなく、
もともとスミスは哲学教授です。彼から経済学自体が始まったので
「人民がものを考えないということが、
― ヒトラー
かように歴史は繰り返す。
アダム・スミスは現在こそ再読される時だと思います。
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